第5回 Yazoo Rangさん
箱庭
第4回インタビュー「KAGAMIスタッフの皆さん」にて、会場となるHakoniwa SIMとそのオーナーのことを脚注でちらっとご紹介しました。今回はそのオーナー、Yazoo Rangさんのご登場です。
Hakoniwaでは11月からイベント「Mine Shaft Hunt」も予定されています。その情報についてもお聞きしました。作業中のSIMにお邪魔してのインタビューとなり、イベントスタッフのTonosama Haxさん、suika Manamikoさん*1も参加してくださってます。
Yazoo Rangさんインタビュー
Discord から Miniascape 、そして Hakoniwa へ
Haruka McMahon: さっそくですが自己紹介から。
Yazoo Rang: Hakoniwa SIM代表 Yazooです。以上。…じゃまずい?w
Haruka McMahon: えーとw SLはじめて今に至る簡単な来歴などできたら。
Yazoo Rang: SLを始めるきっかけは2007年にRLで知り合いの子に誘われたのがきっかけです。たまたま同郷の友人もやっていて、おもしろいから、ということでやったのがきっかけです。特にこれがやりたい、とかいう動機はまったくもってなかったっすw
Haruka McMahon: Yazooさんは以前から、このHakoniwaSIMやその前身となるMiniascapeSIMを運営してこられたわけですが、SIM運営をはじめるきっかけってなんだったんですか?
Yazoo Rang: SIM運営をしようと思ったきっかけは、今はもうないDiscord*2という洋服屋のオーナーさんとフレだったんですが、彼の人がSIM欲しいけど、カード登録したくない、というので、そのオーナーさんに、ジャア、自分がかってSIMかすよ、といったのがSIMを持つきっかけになって。
Yazoo Rang: その後に色々と手伝っていたら面白くなってきて、自分の自由に出来る場所がほしくなって、で、結局ホームステッド*3のMiniascapeを持つにいたったんですwとことん道楽w
Haruka McMahon: なるほどー。Discordさんは日本系のSIMでカッコイイの出してるな、と思ったらあれよあれよという間に商品が増えて、専用SIMを構えてすごい発展だなーと思ってたのですが、その影にYazooさんのお力があったんですね。
Yazoo Rang: お力というか、自分もあそこのファンだったし、オーナーのオレンジさんに憧れてたので、少しでも役に立ちたいというミーハー根性っすw
翠華 (suika.manamiko): 周りでも結構Discordさん着てるお友達多かったし おぉ~って思ってたんだよね
Yazoo Rang: だねー。週一で新作出すのをポリシーにしてたからねー、オレンジさん。
翠華 (suika.manamiko): やっぱり売れてるんだなぁと ただ、あそこのはすっごく安くてSIM大丈夫かなぁなんておもったりもしてたんだけどw
Yazoo Rang: いやいや、その安さが逆によかったみたいだよ~。
Haruka McMahon: ですよね。質がいいのにすごく安くて。
Yazoo Rang: それも狙いだったらしいっすー。ま、その売り上げにかなり協力してたw当時はww
Haruka McMahon: えっと、で、Miniascapeを持つに至ったと。当初から今の箱庭みたいに、季節ごとに模様替えしてたんでしたっけ?
photo by regicat : Miniascape時代のSIMの光景。毎年春には巨大な桜の木が登場しました。
Yazoo Rang: ですー。なるべく季節感は出したいと思って。
Haruka McMahon: 最初の公開はいつ頃でした?
Yazoo Rang: 2008年の7月18日です
Haruka McMahon: ちなみに私は一番最初に執事喫茶にお邪魔した記憶がありますw
Yazoo Rang: なつかしいww一日限定イベントっすね。あれは、ちょうどあの頃に男子が女子にチョコをおくる、みたいなニュースがあって、あ、おもしろそうじゃね?ということで突発的にやったんですww
Haruka McMahon: おおw
Yazoo Rang: 予想以上に人がきてびっくりだったw
Haruka McMahon: 楽しませて頂きました。
Yazoo Rang: 楽しんでいただいて嬉しいですw
Haruka McMahon: あれはチョコだから2月頃ですかね。
Yazoo Rang: バレンタインデーのときですねー。基本イベントは思いつきで行動してますwww
Haruka McMahon: えーと、2008年にMiniascapeとしてオープンして、フルリージョンのHakoniwaに切り替えられたのが去年でしたっけ?
Yazoo Rang: です。
Haruka McMahon: 冬から?
Yazoo Rang: 9月くらいかなー?あぁ、9月8日っすね。1年前すらなつかしい。。。w
Haruka McMahon: そうか、夏のMiniascapeでみんなで花火みたんだった。
Yazoo Rang: うんうん、いろんな人のおかげです^^
Haruka McMahon: 季節ごとに、ゲストクリエイターを招いて、素敵な景観を提供してくださってますが、中でも印象に残ってるもの、好きだったものって何がありますか?
Yazoo Rang: ゲストさんのですかー?
Haruka McMahon: ゲストさんでも、ご自分たちのでも、季節ごとのプログラムとして、好きだったもの。
Yazoo Rang: 自分とが作るのと違うのでどれも甲乙つけがたいくらいスキですw。その人の個性がでてるので、あぁらしいな~、と思いながらみてるし、いい刺激になってるのでどれが一番、っていうのはないです。
Haruka McMahon: なるほどー。
Yazoo Rang: 自分が作った?なかでは900個+αのコムローイをうちあげたのは忘れられないかなー。
photo by regicat : 夜空を埋め尽くすコムローイ(天灯)。前年の東日本大震災被害者への追悼の意味もありました。
Haruka McMahon: ああ、あれはすごくきれいでしたね。
Yazoo Rang: 設置するのは大変だったけど、楽しかったです^^
ホラナイの思い出
Yazoo Rang: 楽しかったといえば、ホラナイ*4も楽しかったですwww
Haruka McMahon: そろそろ聞こうと思ってましたw
Yazoo Rang: うはははははw
Haruka McMahon: スタートは2009年かな?
Yazoo Rang: 2008年ですねー
Haruka McMahon: あ、じゃあMiniascapeのスタートとほとんど同時なんだ。
Yazoo Rang: です。これも最初は、仲間内で怪談話てきなこととしていて、お化け屋敷みたいなのしたいねー、っていうのがきっかけで、準備期間2週間という突貫でやりましたw
Haruka McMahon: 2週間!
Yazoo Rang: 当時は箱物のなかを回るというシンプルなものだったので、勢いだけでなんとかなったw
Tonosama Hax: コケシ追いかけてくるやつとかもホラナイだったっけ?
Yazoo Rang: うんwそれ、学校のとき*5じゃなかったっけ?
Haruka McMahon: 懐かしいw<コケシ
Yazoo Rang: 大掛かりになったのは3回目からで、波野家さんのご協力が得られるようになってから仕掛けの幅が増えてww
Tonosama Hax: そこにトノ子もセットでついてきたみたいな感じだわね
Yazoo Rang: だねーw
翠華 (suika.manamiko): セット!
Yazoo Rang: トノコさんとはそれがさいしょだったねー。お世話になりました。そしてお世話になってます!
Haruka McMahon: 3回目って双夢録*6?
Yazoo Rang: そそ。あの時はハプニング続きだったwww
Haruka McMahon: ありましたねー
Yazoo Rang: 忘れられないですw
Haruka McMahon: 主要な舞台となる宿屋がオープン前2日で作られるとかw
Yazoo Rang: アレは自分たちもよくやったと思いますわww
Haruka McMahon: ねえ、よくできたよねえw
Yazoo Rang: 勢いってホントすごい、と実感w
Haruka McMahon: うんうん。
との子 (tonosama.hax): 適当に仕掛け置いてと言われて手抜きで置いた壁から顔が意外と好評だったやつか
Haruka McMahon: www
Yazoo Rang: あれは本気でびびったよ!顔!
Yazoo Rang: コワカッタ。。。。。;;
Haruka McMahon: あれでその後の「ストーリー仕立てのホラーアドベンチャー」という流れが確立しましたね
Yazoo Rang: ですねー。ホラナイだけじゃなく、その終了後も他のグループによって、類似のイベントが定番化するまでになりましたw
Yazoo Rang: ホラナイがきっかけだったのかは分からないけど、楽しいイベントが増えることは嬉しいですねー。
Mine Shaft Hunt
photo by regicat : Mine Shaft Hunt
Haruka McMahon: で、今回のMine Shaft Huntは久々のHakoniwaSIMの大きなイベントとなるわけですが、まずはどんなイベントなのか、概要の紹介をお願いします。
Yazoo Rang: はい。このMine Shaft Huntは坑道が舞台で、つるはしを片手にNPCの手伝いなどをしながら、岩を掘ったりして楽しむイベントです。
Yazoo Rang: 通常のハントとはちがい、アトラクションの部分を重視したイベントです。クエストをこなすと、鍵が手に入り、その鍵でモール内各店舗に設置された宝箱から自分の気にいたアイテムを鍵の数だけすきに手に入れることができます。
Haruka McMahon: モールのテナントさんも、今回豪華ですよね
Yazoo Rang: 参加ショップ様は、準備期間が短いのに多くのお店に快諾いただいて、感謝の限りです^^
Tonosama Hax: 要約するとやずーさんが想像してたイベントが私の暴走によって想定外の方向になったイベントです。
Yazoo Rang: wwwwwwwwwww
Haruka McMahon: wwwww
Yazoo Rang: 結果オーライってことで!
Haruka McMahon: とのこさんの暴走というあたりを詳しくw
Tonosama Hax: バナナ王子でトロッコ爆走
Yazoo Rang: 最初に企画をだしたときには、自分のイメージとしては、シンプルにつるはし片手に岩掘って、宝箱を開ける何かを手に入れるきっかけのアイテムがてにはいるような~と漠然としたものしかなかったんですが、想像力あふれるトノコさんがそこらへんを上手に補完してくれた上に、さらに上をいくスタイルにかえてくれたんですw
Yazoo Rang: ちなみに、スイカさんはASLAN念願のトロッコに乗る、というのを実現化してくれた立役者さんですw
Tonosama Hax: KAGAMIの最中にたいちゃんからやずーさんがトロッコアドベンチャーしたいんだってーって話聞いてて、そんですいかちゃんとかと色々妄想してたんよ
Haruka McMahon: おお、なるほど。
Tonosama Hax: 鞭は必要だよねとか
urikoH Blinker: むちwwww
Yazoo Rang: wwwwww
Tonosama Hax: 岩が迫ってくるのは当然だよねとね
Haruka McMahon: むち!
翠華 (suika.manamiko): 鞭でポイントを叩いて切り替えるとかw 実装してないけどw
Yazoo Rang: wwwww
Haruka McMahon: wwwww
翠華 (suika.manamiko): ポイントって列車とかの行き先切り替えるやつね
Tonosama Hax: そこで膨らんじゃった妄想を実現可能な分だけ詰めようと頑張って、こうなっちゃいました。岩とか鞭とかもやろうと思えばできるけど。
Tonosama Hax: とのがメインスクリプターねーとか言われてたんだけどまったくもって冗談だと思ってたw
Haruka McMahon: や、でもすごく面白いですよね。ちょっとテスト版やらせてもらっただけだけど
翠華 (suika.manamiko): おー♪
Yazoo Rang: わーい。そういってもらえるとうれしいです。オイラネタ提供だけだけどw
翠華 (suika.manamiko): 後でトロッコも乗って行ってねw
Haruka McMahon: アドベンチャー的にフラグたてて物語を進めていくイベントは今までもあったけど、MMORPGの生産活動みたいなことやるゲームって言うのはわりと新しいと思います。
Yazoo Rang: そ、そうですかねー?単に普通に物を探すなら探検するほうが楽しいかなーと思ったのと、単純にせっかく持ってる坑道を使いたかったのもあるw
Haruka McMahon: www
Yazoo Rang: そういうのを考えるのはスキなんですが、形にするすべをもってないので、周りの人に迷惑かけまくってますw
Haruka McMahon: 最後に、イベントを待ってる方に向けてメッセージをお願いします。
Yazoo Rang: うーん、うーん。。。。楽しんでもらえるようにガンバッテマスから、楽しみにまっていてください!!……でいいっすか?ww
Haruka McMahon: ありがとうございましたw
インタビューを終えて
毎回のSIMの模様替えごとに「いかに来た人に楽しんでもらえるか」に心を砕いている、サービス精神旺盛なYazooさん。提供されるSIMの景観もイベントも年々レベルアップしていて、今やセカンドライフ運営元・リンデンラボによるイベント紹介にも掲載され、海外の人も訪れるほどです。
最新イベント「Mine Shaft Hunt」は11月1日から開催です。どうぞお楽しみに。
箱庭NOTE (SIM日記)
Mine Shaft Hunt (イベントブログ)
*1:ホラーイベント「KAGAMI」のスタッフでもあったお二人には第4回でインタビューしています。「KAGAMI」メインプロデューサーのNAO Adagioさんも今回のイベントスタッフの一人ですが、インタビュー時は作業中のためお話を伺うことはできませんでした。
*2:日本人ユーザーによる洋服やアクセサリを扱うお店。和テイストのパンクファッションのセンスが人気となり大規模な店舗を構えていたが、オーナーの都合により2011年に閉店。
*3:1個のサーバによって提供される土地区画「SIM」のタイプの1つ。最高グレードである「フルリージョン」に比べて安価で購入できる代わりに、設置できるオブジェクトの数などの制限がフルリージョンより厳しい。
*4:Hakoniwa 2008年~2012年の夏に開催されたホラーイベント、Horror Nightシリーズ。
*5:2011年に開催された「ネガヒ」。
http://youtu.be/MrDw9szW-NI
*6:2010年に開催。
http://youtu.be/JTc0izC-Fuo